「最近ケンブリッジ英検というワードをたまに見かけるけどどんな試験なんだろう~?」「CAEってどれくらいの難易度なんだろう???」今回はそんな疑問に、ケンブリッジ英検CAEに実際に合格した私めいが回答していきたいと思います!
ケンブリッジ英検って、名前は聞いたことあってもどんな試験なのか、どれくらい難しいのか、なかなか想像がつかないですよね。英語で書かれているサイトも多いので、このあたりしっかり解説していきますね!
ケンブリッジ英検は英語での正式名称ではCambridge English Qualificationsと言います。
あの有名なケンブリッジ大学の出版局(正式名称:Cambridge University Press & Assessment)が手掛けている、ノンネイティブスピーカーのための英語運用力テストなんです。
同じケンブリッジ大学出版局初の試験と言えば、主にヨーロッパ圏やオーストラリアの大学や大学院進学を目指す方がよく受けているIELTSが有名ですね!
ケンブリッジ大学が行っている英語の試験ということは分かりました。でも、日本では聞いたことないし、そんなに有名なテストじゃないんでしょう・・・・?そう思っている方も多いと思います。
実は世界ではとっても有名な英語の試験の一つなんです!続いて見ていきましょう。
実は、ケンブリッジ英検はTOEFL、IELTSの次に世界中で有名なノンネイティブスピーカー向け英語の試験です。
特に、イギリスの属するヨーロッパ諸国において、ケンブリッジ英検を受験する生徒が多いのが特徴です。
それぞれの試験の特徴を見てみましょう。
- TOEFL:アメリカ英語圏の大学、大学院への留学でスコアの提出を求められることが多い
- IELTS:ヨーロッパまたはオーストラリアを中心としたイギリス英語圏の大学、大学院への留学でスコアの提出を求められることが多い
- ケンブリッジ英検:IELTSと同様にイギリス英語圏で使用されることが多く、IELTSのスコアを持っていない場合、ケンブリッジ英検のスコアで代替可能なところが多い
英語圏における就職では、英語力の証明が求められることが多いかと思いますが、上記いずれも英語力の証明として十分な知名度を持っています。
また、大きな特徴として、ケンブリッジ英検は一度取得してしまえば生涯有効なんです!!!
これはとっても大きなメリットですよね~~!!!私も既にCAEの資格を持ってますので、今後英語圏において進学や就職で一生使えるのは安心です♪
TOEFLやIELTSには2年間の有効期限があり、いざ英語圏で就職しようと思っても「IELTSの期限が切れてた!!!」なんてこともあり得ます。
一生懸命勉強して取得した資格が一生涯有効というのは、嬉しいポイントですね✩
では、ケンブリッジ英検には具体的にどのようなレベルがあって、それぞれどれくらい難しいのでしょうか?
ケンブリッジ英検には、5つのレベルがあります。
それぞれの試験を受けて総合スコアとともに「合格」「不合格」の結果が通知されるため、スコアのみで「合格」「不合格」がないTOEFLやIELTS(またTOEICなどとも)大きく異なるのがこの点です。
日本の英検のように、各レベルごとに合否が判断されると考えると分かりやすいかもしれませんね!
ケンブリッジ英検には実はビジネス向けのもの、児童向けのものもあるのですが、ここでは多くの方が受けられる一般向けの試験について解説していきます。
以下はケンブリッジ英検公式サイトに記載されている各レベルとその指標です。(左2列)
そして一番右の列には、レベルの参考になるように、相当するCEFRの英検を記載してみました。
全く同じ試験ではないものの、ケンブリッジ英検も英検も英語の4技能を測ることが出来るという観点から、レベルを理解するには分かりやすいかと思います。
※文部科学省より平成30年3月に出されている「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」(後述)から抜粋。
CEFRレベル (テスト名) | 各レベルの指標 | 英検 |
A2 Key (KET) | 分かりやすい単純な状況において、英語でコミュニケーションを取ることができるレベル。 英語学習初心者が受けるのに適したレベル。 | 準2級 |
B1 Preliminary (PET) | 英語の基礎をマスターし、日々の実践的な言語運用スキルを持っている中級者向けのレベル。 | 2級 |
B2 First (FCE) | 英語での会話がなされる環境において、自信をもってコミュニケーションが取れるレベル。 | 準1級 |
C1 Advanced (CAE) | 高いレベルで英語を習得しており、大学や就職へ向けて達しておきたい理想的なレベル。 | 1級 |
C2 Proficiency (CPE) | とりわけ秀でたレベルで英語をマスターしているレベル。(大卒ネイティブ相当レベル) | ー |
CEFRとは、Common European Framework of Reference for Languages(ヨーロッパ言語共通参照枠)といい、語学シラバスやカリキュラムの手引きの作成、学習指導教材の編集、外国語運用能力の評価のために、透明性が高く、
分かりやすい、包括的な基盤を提供するものとして、20年以上にわたる研究を経て、2001年に欧州評議会が発表したものです。 ※文部科学省(平成30年3月)
言い換えると、国は違えど同じ指標で評価できるように作られた外国語運用能力の枠組み、ということですね!
より詳細な情報が知りたい!という方は以下のケンブリッジ英検公式サイトを見てみてくださいね!
https://www.cambridgeenglish.org/exams-and-tests/qualifications/general/
レベルを感覚的に理解していただくための目安として、一般的な学校教育を受けた日本人の平均はB1レベル(アジア諸国はB1が多い)、より隣国との交渉が必要になってくるヨーロッパではB2レベルの国が多いと言われています。
続いて、実際にどのような内容が試験に出るのか、見ていきましょう!
ケンブリッジ英検は以下の5つで構成されています。
- Reading
- Listening
- Writing
- Speaking
- Use of English
Use of English ってなに?!と思いますよね。この一つだけ馴染みのない、この分野こそがノンネイティブスピーカーにとって曲者なんです!!!
Use of English とは、日本人の感覚でいう文法に近いですが、もっと広く英語感覚を問われる試験になっています。
たとえば、ノンネイティブスピーカーが苦手とするPhrasal Verb(句動詞)、Idiom(イディオム)、Collocation(コロケーション)といった、ネイティブスピーカーが日々よく使う表現が多用され、その表現を知らないと回答にたどり着けない構造になっているんです!
このような英語圏で日々使われる表現が好まれるというのが、ケンブリッジ英検特有で、それゆえかなり実践的な試験と言えます。
ですので、先のPhrasal Verb(句動詞)、Idiom(イディオム)、Collocation(コロケーション)はUse of English 以外の4つの試験でも必須になってきます。
それぞれテストのレベルによって内容は異なりますが、全体を通して言えるのは、ケンブリッジ英検は英語圏の日常に根差した内容がよく出るということです。
本当にやりごたえがありますが、これが分かるようになると確実に英語の実力がついてきます!
ここからはCAEの難易度について、解説していきます。
ケンブリッジ英検の中では上から2つ目。ということはそこまで難しくない・・・?と侮るなかれ(笑)
文部科学省が出している各資格・検定試験とCEFRとの対照表をご覧ください。
※文部科学省(平成30年3月)より引用
CEFR=C1のCAEが日本の英検1級相当になっています。
つまり、C2 Proficiencyは英検にはないレベルの試験ということで、大卒ネイティブレベルというのも納得ではないでしょうか。
イギリスに来て、ちょうど1年が経つ頃に試験勉強を開始し約3か月で合格することが出来ました!
ただ、正直なところ、試験後は合格できている自信は全くなかったです。
それくらい本当に難しい試験の一つだなと感じました。
私が渡英した際の英語力は、TOEIC875点でしたがTOEICではスピーキング、ライティング(別途)を受けていなかったため、その時点での英語力は分かりません。
ただ、ケンブリッジ英検のLINEとお友達になると、簡単に「英語力診断テスト」を受験できるのですが(無料)、当時受けた記憶ではB1や良くてB2を出せるかどうか・・・のレベルだったと記憶しています。
この簡易テストも文法問題を解くタイプですので、やはり4技能で診断が出来ていないことを考えると、総合力としては、診断結果の1つもしくは2つ程度下のレベルだったんじゃないかな~と思っています。
そんな私ですが、「CAEを受ける!」と心に決めてからは毎日手帳に勉強時間を記録していました!
合格するまでにした勉強時間はなんと、315時間35分です!!!(長い?短い?)
さてさて今後は、「この315時間35分をどんなことに使ったのか?」「各分野をどうやって勉強してきたのか?」「実際にどんな内容が試験に出たのか?」
ということを深堀りしていきたいと思います。
ここまで読んでくださったみなさま、どうもありがとうございました!!♡