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名門イギリス大学院へ出願、それからオファー辞退に至るまで

お久しぶりです。

今日はタイトルの通り、イギリス大学院へ出願しオファーを頂くも辞退した経緯やその際に考えたことを書こうと思います。

めい
めい

これから海外大学院を受験したいと考えている方、進学にあたりどんな事を検討したらいいのか分からないという方のお役に立てれば幸いです。

この記事を読むとわかる事
  • 世界ランク100位以内の名門大学院へ出願し、オファーを頂くものの辞退に至った経緯と理由(1つの体験談)
  • イギリスの大学院へ出願する際のおおまかな流れ・必要な準備

なるべくありのままの体験を記載していこうと思いますが、一部名前を伏せさせて頂く点はご了承ください。

また全て私の実体験ですので、”参考程度に” と思っていただけると嬉しいです。

なぜ大学院進学を目指したのか

イギリスとのご縁

そもそも、なぜイギリスの大学院へ進学したいと思ったのかについて、記載したいと思います。

きっかけについては、私の経緯も含めてお話しなければならないと思うのですが、私はもともと日本で法人営業ウーマンをしていました。

社会人時代はずっと営業を担当していたのですが、夫の駐在をきっかけに勤めていた会社を辞め渡英しました。

以前から英語に興味はあり、大学生時代にはカナダへの短期留学を経験するも大学卒業後は日系企業に就職、英語を使わない日々でした。

そうはいっても短期留学で培った英語感覚を落としたくない思いで、忙しい社会人生活の合間を縫って英会話を続けるなど英語には継続的に触れていました。

そして何のご縁があってか、夫の駐在という形でイギリスに来ることになったのです。

英語で感じた劣等感

いざイギリスに来てみると、カナダ短期留学時に感じたものとはまた別の”劣等感”を感じました。

大学生時代は自身の英語力が高くないことを知っていたので、英語が聞き取れる・英語環境で生活が出来ていることだけで満足でした。

しかし今回は事前に必死に勉強したことにより、渡英時にはTOEICも900点近く取れるようになっており、日本の中では「英語が出来る方」だと思っていたのです・・・。(今となっては恥ずかしいですが)

いざ渡英してみると英語は全く聞き取れない&話せない・・・

「こんなはずじゃなかった」という思いが強くなります。

英語教育・TESOL分野への興味

自身の挫折や他の方の体験談を聞きながら、

「日本人は真面目に英語を勉強し、さらに自身で努力を重ねている方も多いにもかかわらず、なぜこんなにも英語が出来ないと嘆く人が多いのか。英語教育に改善の余地があるのではないのか?」

と色々と調べるようになります。

その結果、「自身で英語教育に携わってみたい」と強く思うようになり、英語教授法の資格や学校を調べTESOLという英語教授法の分野にたどり着きます。

イギリスでの生活は幸いなことに余裕がありましたので、出来れば一度しっかりと学校に通って学んでみたいと思うようになりました。

また大学は既卒でしたので、そうであれば大学院を目指そうということで準備をスタートしました。

イギリスで生活していたこと、TESOLという英語教授法の分野へ進学したかったことから、私が他の海外大学院ではなくイギリスの大学院を目指したのは自然なことだったと思います。

どうやって準備を進めたのか

情報収集

いざ準備を始めようと思っても何から手を付けていいのか分からないものですよね。

最初はおそらく皆さんと同じように、私もネットで情報を漁りました。

留学エージェントを使うべきだという情報もあれば、自身である程度準備が出来るなら高額な費用を払ってまでエージェントを使う必要はない、等様々な口コミを目にしました。

正直、自分の場合はどうしたらいいのか、どのエージェントを使ったらいいのか分からなかったです。

そこで私は、もともと使っていたTwitterで先人たちを探してみたのです。

「今の時代に生まれて本当に良かった!」と思いますが、皆さん色々な情報をリアルに提供してくれているんです。

そして、そうした情報を提供してくださっている方の中から、何人かの方に直接ご連絡をしてみたのです。

最初は「いきなりご連絡してしまって返信なんてくれるのだろうか・・・」と思っていましたが、皆さん丁寧にご返信してくださいました。

教えて頂いた情報から、イギリス留学の場合は大手2社のエージェントが有力というところまで分かりました。

(S〇-UKとB〇Oですね)

留学支援エージェント

そこからは留学支援エージェントへのアポイントと出願候補の絞り込みをしました。

まず、エージェントですが初回の相談は無料で対応してくれるところがほとんどですので、お話だけでも聞いてみるといいと思います。

私の場合は出願候補の条件が特殊でしたので自身で先に候補校を絞り込んでおりました。

(QSが毎年出している世界大学ランキングを上から順に、対象分野がある所のホームページを全部調べていきました)

先に候補校をある程度絞っておくとエージェントとの会話もスムーズですので、可能な方は自身で先にリサーチしておくといいと思います。

また、仮にエージェントにお願いするにしても、最終的には出願条件の抜け漏れがないかなど自身で確認する必要があります。

そういう意味でも早くから自分で確認しておいて損はないと思います。

めい
めい

あまり詳しくは記載できませんが、家庭の事情もあり私の場合はパートタイム&オンラインのコース(場合によっては通学も選べると尚良し)で探していました。

イギリスにいるのにオンライン(?!)と思うかもしれませんが、実際に学校にアクセスして教授に会う事もできること、イギリス国内にも参加者がいるかもしれないこと、時差の面で日本より便利なこと、費用面を考慮しオンラインと決めていました。

(もちろん、様々な条件を取っ払って可能であれば通学コースに行きたい気持ちはありました・・・笑)

実際の出願準備

スケジュールと大まかな必要提出物

大学院の出願を検討し始めたのが2022年の5月頃、情報収集が6月~7月。

8月には実際の出願準備に着手していました。

主にやらなければならないのは以下です。

  1. エージェントとの契約(お願いする場合は)
  2. 大学成績証明書、卒業証明書(もしくは卒業見込み証明書)の入手
  3. 英語力の証明書入手
  4. 推薦状入手(必要枚数)
  5. 自己推薦状作成
  6. 英文CV作成(職歴がある方)
  7. その他必要な身分証明書準備(パスポート等)         ・・・等。

主にこのような感じでした。

希望する大学院によって必要なものは変わってきますので、ご自身でサイトをご確認くださいね。

MBAやビジネススクール系だと、自己推薦状がフリー形式ではなく決まった質問に回答していく形式のものも多いようです。

大学の成績証明書や卒業証明書は早々に取り寄せてしまうといいと思います。

(ちなみに私の場合は海外にいたので大学への申請等はネットから自分で行いましたが、受け取りやPDF化は母にお願いし行ってもらいました。)

また、この時点で英語力の証明書に必要なスコア取得が間に合っていない方はそちらも並行して行うといいと思います。

おそらく多くの方にとって一番時間がかかるのは、「推薦状」「自己推薦状」「英文CV」この3つだと思います。

以下順番に記載しますね。

推薦状

希望する学校によって変わってきますが、一般的には2枚というところが多いと思います。

大学時代のゼミの教授やお世話になった教授、もしくはどうしても見つからない場合は成績が良かった授業の教授に頼むという手があると思います。(ゼミの教授経由で連絡がつくなど連絡手段がある場合)

または、現職の上司や先輩にお願いする方も多いと思います。

いずれにしても、進学を希望する分野の勉強に適性がありやり遂げる能力があることをしっかりアピールしてくれる方を見つける必要があります。

これが結構大変ですよね。

それでも、これまでの学校や社会人生活を振り返り、なんとしても見つけなければならないのです・・・。

もし英語で記載してくれるような方が見つからなくても、英文は自分で書くという手もあります。

(オフィシャルにはだめですが、最終的に内容を確認してもらい推薦者からOKをもらえるようであれば、こういった方法もあります。オフィシャルにはだめですけどね・・・笑)

私の場合、1人の教授は英文で記載してくださいましたが、もう1人の教授には私が記載した英文を確認していただく形で進めました。

自己推薦状・英文CV

職歴がある方は、ご自身の経歴を振り返るいいきっかけになると思います。

希望するコースにとって魅力的な候補者になるよう経験やスキルをCVにまとめてみてください。

自己推薦状も、というか、これが審査にとても大切です。

いきなり書き始めるのではなく、求める学生像などがサイトに記載されていることもありますし、出願先と自身の進みたい方向性が重なるよう、よく構成を練って作成すると良いと思います。

さて、最後にブラッシュアップですが、ネイティブレベルの英語力をお持ちで余程自信がある場合を除き、ネイティブスピーカーに内容はチェックしてもらった方がいいと思います。

英語圏の大学院に進学するということは、当然授業も英語で行われますから、それ相応の英語力が求められます。

ですので、出願書類でもある程度英語力は見られていると思って準備するのが大切ですね。

ネイティブに英文をチェックしてもらう方法は現代たくさんありますので、ご自分の必要とするレベル(構成から見てほしいのか最後の文法チェックだけでいいのか等)と金額感を照らし合わせて検討してみてください。

私は知り合いのつてで個人の方に確認してもらいましたが、現在は多忙から申込を受け付けておらず、こちらではご紹介ができません。(スミマセン・・・)

ただ、比較検討していた(といったら失礼ですが)事前に市場調査はしていて、いいなと思ったのが”WORDVICE”です。

大学院への提出書類を見てもらうのに充分なクオリティでお手頃な金額感が良さそうでした。

もし気になる方がいらっしゃったら検討してみてもいいかもしれません。(内容はご自身でご確認くださいね。)

  • このように海外大学院進学へはそれ相応の準備と時間がかかりましたが、私の場合はこれら全ての準備を8月~9月に一気に行い9月末には提出完了、こんなスケジュール感でした。

オファーを受けてから

審査結果

提出を完了してから審査結果を受け取るまでは約1ヶ月、もしくはそれ以上かかりますが、私の場合結果を受け取るまでに1ヶ月半以上かかりました。

やっと11月中旬に大学からメールが入り、開いてみると“Conditional Offer”(条件付き合格)の文字が。

そしてそのcondition(条件)を確認してみるとなんと、「英語力の証明書を再提出してください」とのことでした。

コースの募集要綱に記載のある、”有効な英語証明書”とその基準をクリアしていることは確認の上で出願しており、この結果にはびっくりしましたが、「きっと何かの手違いだ」と思い再提出しました。

しかし、約1週間後に返ってきたメールには「こちらでは試験結果を確認できませんでした」の文字。

実は、私が出願したコースは12月に開始予定だった為、この時点でコース開始が目前に迫っている状況でした。

さすがになんとかせねばと思い、大学へ緊急で事情を説明するメール。

また、今回私はケンブリッジ英検のCAE(IELTS7.0~8.0と同等相当のC1のcertificate)を提出していたので、試験団体であるケンブリッジ大学へも問い合わせを入れました。

(余談ですがIELTSも同じケンブリッジ大学主催の試験ですね。)

すると、ケンブリッジ大学からは”問題なく試験結果は登録されている”との返信がありました。

案内された手順で私も確認するとたしかに、私の試験結果はネット上で確認できるようになっていたのです。

進学への迷い

一方で、出願先からは全くサポートする気のない返信が続くばかりで、自体は一向に進展しないまま11月末を迎えようとしていました。

このあたりで私は「本当にこの大学院に進学する価値があるだろうか」と考え始めます。

実をいうと、私の出願先は世界ランク100位以内(2022年)、イギリスでもTOP15に入る名門大学であり、かつラッセルグループというイギリスのトップ大学のみが加盟できる団体に属している大学でもありました。

事前に在校生から口コミを聞くなど調査をした上で納得して出願しておりましたし、まさかこのような名門大学で粗雑な対応を受けると思っていなかったのが実情です。

また諸事情から今回はここ以外には出願せず、1校のみの出願にしていました。

それでも辞退した理由

悩みと決断

さて、状況が改善されないまま時間だけが経過します。

結局、あらゆるメールアドレスや応募者だけが使えるサイトから連絡を取りましたが、大学からは一向に真剣に解決しようとする返信はありませんでした。

どんな応募者であろうと応募者は、決して安くない準備費用や多くの時間を犠牲にして準備をした上で応募しています。

いくら名門の大学とはいえ、大学の顔とも言える出願窓口担当者がこのような対応をする大学であれば、今後仮にconditionがクリアとなっても、その後に続く書類手続きも心配です。

また高額な授業料を払うので、高い質の授業を受けたいとも思っていました。

とはいえ、5月から必死な思いで準備をしてきたのでそう簡単には諦めたくなかったのですが・・・

毎日本件について考え悩みましたが、最後には一度進学の意思を示し受理した通知書に、辞退の旨を申し入れることにしました。

今後について

感謝と次回への思い

今回はご縁が無かったと思い諦めることにしましたが、海外大学院への進学はまだ諦めていません。

すぐに他の大学へ出願することも検討しましたが、今がそのタイミングではないと思い止めました。

それぞれの人に適切なタイミングや学ぶ手段があると思っています。

今後は別の形でスキルや経験をブラッシュアップし、時期が来たら再度挑戦したいと思っています。

今回の経験を通し、多くの方が挑戦を応援してくださいました。

また、大学の教授とも久しぶりに連絡を取らせて頂き、お忙しい中ご協力をいただきました。

このように貴重なご縁を頂けたことに心から感謝しています。

ご協力・応援してくださった方々、本当にありがとうございました。

この貴重な経験を生かして今後も成長していきたいと思いますので、今後も引き続き応援いただけると嬉しいです。

また、本記事がどなたかのお役に立てていたらそれはもっと嬉しいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。